CT(コンピューター断層撮影)について
CTとは

CTとは、X線を身体に多方面から照射し、その通り抜けたX線を検出器で読み取りコンピューター上で計算することで、3Dの身体の断面画像を視覚的に得ることができる画像診断装置です。
3Dで身体の状態が把握できるので身体の状態が一目瞭然にわかるようになります。
CTを使用する
タイミングについて
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- 親知らずの状態把握
- 親知らずは歯の最奥の骨の中にもぐりこんでいます。視診では非常に見えにくいので状態の把握のために撮影することが多いです。
3Dで見ることで適切な診断や予測が可能となります。
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- 顎関節症の時
- 顎の関節は目に見えないところにあります。状態把握のためにCTが必須でしょう。
顎関節症は5つのタイプに分類され、原因も様々なので治療方針を正確に示すためにCT撮影は必須です。
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- 外傷の時
- 歯や顔をぶつけてしまった場合、外傷がどの範囲まで及んでいるかをしっかりと把握しなければなりません。
特に骨折や骨のひび割れの範囲を3Dでビジュアルで捉えることで治療方法や治癒までにかかる期間が明確になります。
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- 根管治療(歯の神経治療)をする時
- 歯は骨に埋まっているので、歯の状態を正確に把握するためには歯とそれを支える骨の状態をまとめて把握する必要があります。
歯は綺麗に直せてもそれを支える歯が不健全であればその歯は寿命が短くなってしまうので、しっかりと治すためには全体像の把握が必要です。
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- 歯を抜歯する時
- CTを撮ることで歯が残せるのか抜歯が必要なのかを正確に判断することができます。
残念ながら抜歯の判定が出てしまった場合でも、CTで歯の形がわかっていると抜歯処置は素早く正確に施術することが可能です。
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- 腫瘍やできものがある時
- 腫瘍やできものの状態を3Dで把握することで適切な処置が可能です。
検査も即日可能なのでサイズが大きい場合でも適切な医療機関へ紹介させていただくためスムーズな対応が可能となります。
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- 重度の虫歯がある時(歯を全体的に治療する必要がある時)
- 重度の虫歯が多数歯ある場合、歯とそれを支える骨とその全体のバランスを知ることで治療の完成度が飛躍します。
治療期間や予後も正確に把握できるのでCTが有用となります。
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- インプラント埋入時
- インプラントを適切な丈夫な骨の位置に埋入することでインプラントの寿命が長くなります。
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- 歯周病の治療時
- 歯周病は歯を支える骨が細菌の毒素で溶かされてしまう病気です。歯は28本ありその歯1本1本に対して歯周病の重症度は異なります。
CTでまとめて3D画像を得ることで全体の把握が可能となり治療も最小限かつ効率的に進めることができます。
デジタル×健康
CTを撮ることによるメリットについて
患者様のメリット
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- 被爆量が少ない
- 多数の歯を治療する必要がある場合、まとめて3Dでお口の中の状態を把握することができるのでたくさんの検査をする必要がなくなり被爆量も少なくなります。
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- 自分の身体の全体の状態が視覚的に把握できる
- タブレットを用いて画像を説明させていただきます。従来の2D画像ではイメージできなかった身体の状態が3D画像になることで直感的に理解することが可能です。
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- 色々な検査をしなくてよくなる
- CT撮影で得られた3D画像で『歯』『歯槽骨』『歯肉』『皮膚』の状態をまとめて見ることができるので検査に時間をとられずスムーズに治療に移行できます。
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- 治療回数が減る
- お口の中の状態をまとめて把握することで、最短で治療終了までの治療計画を立てることができ効率的な通院が可能です。
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- 治療の選択肢が増える
- CTで得られる有益な情報は膨大です。
その得られた情報をもとに提案できる治療方法も当然選択肢は増えるでしょう。
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- 治療にかかる費用が減る
- 効率的な治療計画を立てることができると、治療期間が減るため治療にかかる費用や通院にかかる手間も減るので全体的にコストは減る傾向があります。
歯医者さん(術者)のメリット
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- 患者様への説明が明確になる
- 2D画像を口頭で3Dのイメージを患者様に性格に伝えるのは非常に時間がかかってしまいお話も煩雑になってしまいます。
3Dモデルがあると、見るだけでお口の状態の説明が可能となります。
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- 治療の成功確率を明確に伝えることができる
- 治療をするにあたり、治療前の情報がたくさんあれば、治癒までにどういう経過をとるのかも予想しやすくなります。
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- 治療回数を明確にお伝えすることができる
- 治療前の情報がたくさんあると治癒までにかかる治療回数も明確になります。
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- 経験による診断ではなく、事実による診断ができる
- 2Dデータでは見えない部分は経験による予想で診断するしかありませんでしたが、予想する要素が解決されるので診断は明確になります。
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- 治療の時間を減らすことができる
- お口の中の状態をまとめて把握することができるので最短かつ効率的な治療計画を患者様に立案することができます。
最新のCTで完全デジタル化するメリット
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- 被爆量の軽減
- 完全デジタルのCTは、撮影された画像データを自動で補正されるので被爆量は少なく画像データはクリアに得られます。
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- マウスピース矯正の精度が上がる
- CTの3Dデータをマウスピース矯正に組み込むことで、精度の高いマウスピース矯正の施術が可能になります。
マウスピースの製作期間も短縮されスピーディーな治療を提供できます。
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- インプラントの制度を総合的に向上できる
- CTは骨の撮影が非常に得意であり、骨の密度や幅や厚みを2/20mm単位で測定できます。得られた3Dデータはインプラント埋入位置を決定するインプラントのフィクスチャーをオンラインで製作することができるので、インプラントの予後は確実によくなるでしょう。
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- 歯科技工所との連携
- 歯科技工所に3Dデータを提供することで、技工士は歯の状態を正確に把握することができるのでより正確な技工物を提供することが可能となります。