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『歯肉炎』と『歯周炎』について

歯肉病変に関して、
まずは「プラーク性歯肉炎」
○プラーク性歯肉炎
プラーク性歯肉炎では、
辺縁歯肉および歯間部歯肉に発赤、腫脹を認め、スティップリングが消失しています。
エックス線写真像では、
歯槽骨辺縁に明らかな透過像は認められません。
歯肉溝にはポケット上皮が形成され歯肉ポケットとなります。
さらに、歯肉腫脹が進行すると仮性ポケットが形成されます。
歯肉ポケットおよび仮性ポケットでは、歯周炎でみられる歯周ポケットとは異なり、その底部はセメント-エナメル境付近に存在します。
・プラーク単独性歯肉炎
プラークの付着によって発症する歯肉に限局した炎症です。
プラークが蓄積した歯の辺縁歯肉に発赤、腫脹が認められます。
組織像としては、接合上皮の一部がポケット上皮へと変化し、歯肉組織内に炎症性細胞の浸潤が認められます。
・全身因子関連歯肉炎
プラークの沈着のみならず他の因子によってさらなる影響を受けた状態であり、
炎症の程度では範囲が概してプラーク単独性歯肉炎より大きく、治療が複雑になることがあります。
・栄養障害関連歯肉炎
栄養障害が歯周組織の恒常性維持に影響を及ぼすことがその歯肉炎発現のメカニズムと考えられています。
ビタミンC(アスコルビン酸)欠乏症である壊血病の口腔内所見として、出血性の歯肉炎が現れることがあります。
壊血病は、過去にみられた疾患であり、現在ではまれな疾患です。
○非プラーク性歯肉病変
非プラーク性歯肉病変は、プラーク中の細菌以外の感染による歯肉病変、粘膜皮膚病変、アレルギー反応、外傷性病変に分類されます。
ます。
・プラーク中の細菌以外の感染による歯肉病変
特殊な細菌、ウイルス、真菌の感染によるものが知られています。
・粘膜皮膚病変
一部の自己免疫疾患で歯肉病変を呈することがあります。
その1つである慢性剥離性歯肉炎では、歯肉の発赤、水疱形成に続き、歯肉上皮の剥離・脱落の症状が慢性的にみられます。
・アレルギー性歯肉病変
アレルギー反応としては、金属、レジンなどの修復物や補綴装置の辺縁にアレルギー性の歯肉炎がみられることがあります。
・外傷性病変
薬物などによる科学的な刺激、歯ブラシの不適切な使用などによる物理的な刺激、あるいは飲食物などの温度刺激による歯肉部はの創傷に由来する炎症であり、一過性です。
○歯肉増殖
歯肉増殖には、薬物性歯肉増殖症と歯肉線維腫症とがあります。
・薬物性歯肉増殖症
特定の薬剤を常用している患者によくみられ、
歯肉の著しい増強とそれに伴う仮性ポケットの形成を特徴とします。
・歯肉線維腫症
歯列全体に高度に線維化した歯肉の増殖が認められるまれな疾患であり、
遺伝性疾患と考えられる遺伝性歯肉線維腫症と、原因不明の突発性歯肉線維腫症があります。
『歯周炎』について
『歯周炎』は、歯肉組織の炎症のみならず、
結合組織性の付着および支持歯槽骨の破壊がみられる状態をいいます。
すべての「歯肉炎」が『歯周炎』に移行するとは限りませんが、
『歯周炎』は「歯肉炎」から移行した疾患です。
「歯肉炎」の発症には、
歯面へのプラークの沈着が不可欠ですが、
「歯肉炎」から『歯周炎』への移行および『歯周炎』の進行と破壊の程度は、
細菌因子、宿主因子、および環境因子などのリスク因子のバランスによって決定されます。
組織像としては、
炎症反応の亢進に伴う歯肉組織での炎症性細胞浸潤層の拡大を認め、それに伴う結合組織性付着の破壊、骨組織においては破骨細胞活性化による骨吸収像が認められます。
『歯周炎』の臨床症状としては、
歯肉の発赤、腫脹がみられ、
歯周ポケットからの排膿を認めることもあります。
歯根面には、
プラークや歯石の沈着を認めます。
歯の周囲には歯周ポケットが形成され、
歯肉辺縁やポケット底部を歯周プローブなどで触ると容易に出血し、プロービング時の出血を伴う状態となります。
エックス線写真増強では、
歯槽骨辺縁吸収によるエックス線透過像を呈し、
ほの範囲は「歯周病」の進行に伴い大きくなります。
骨吸収が進行すると、歯の動揺や歯の病的移動がみられ、
歯槽骨の吸収に伴い歯肉退縮も進行します。
そして、適切な画像治療が行われないまま放置すると歯の脱落に至ります。
『歯周炎』における歯周ポケットは、
歯肉ポケットあるいは仮性ポケットとは異なり、
ポケット底部はセメント-エナメル境より根尖側に位置します。
歯周ポケットは、ポケット底部と歯槽骨頂との垂直的な位置関係によって、
骨縁上ポケットと骨縁下ポケットに分類されます。
ポケット底部が歯槽骨頂より歯冠側に位置するのが骨縁上ポケット、根尖側に位置するのが骨縁下ポケットです。
骨吸収には、
水平性骨吸収と垂直性骨吸収があります。
水平性骨吸収とは、
エックス線写真上で歯槽骨辺縁の吸収が両隣り在歯のセメントエナメル境を結んだ線と平行なものです。
一方、垂直性骨吸収とは、
セメントエナメル境を結んだ線と斜めに交わるもので、
歯槽骨の吸収が根面に沿って垂直方向に進行し、
楔状の吸収形態を示すものです。
垂直性骨吸収の形成・しんこうには、
骨幅、外傷性咬合や食片圧入などの細菌性プラーク以外の因子が間接的に関与していることがあります。
垂直性骨吸収は、
歯根周囲に残存している骨の壁数によって、
さらに1壁性から4壁数の骨吸収に分類されます。
『歯周炎』が高度に進行したケースでは、
歯槽骨の吸収に伴って歯の傾斜、動揺、移動、喪失わきたし、
咀嚼、嚥下、構音などの口腔機能に障害をきたします。
そのため重度歯周炎の治療には、
矯正治療、補綴治療を含む包括的なアプローチによって失われた機能を回復するための口腔機能回復治療が必要とされます。
次回は、
さまざまな『歯周炎』や『歯周病』
のお話をします。
『歯周病』や『歯周炎』といっても
1つだけではないのですね😊😊
(医歯薬出版株式会社「歯周病学 第2版」参考)

投稿日:2018年9月26日  カテゴリー:未分類

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